セイバーメトリクスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
今回はセイバーメトリクスとは一体何なのか?なぜプロ野球においてその理解が重要なのか?
それらの疑問にお答えしながら、セイバーメトリクスの基本から解説してみます。
セイバーメトリクスとは?
セイバーメトリクスとは、野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
つまりどういうことだ??
つまり、従来の成績(打率、本塁打、防御率など)に加えて、ピッチング、打撃、守備などの選手のパフォーマンスを数値化して、選手評価や試合戦略に活用していこうってことです。
セイバーメトリクスの主な指標
まずはよく使われる分かりやすい指標について解説していこう。
OPS(On-base Plus Slugging)
OPSは、打者の攻撃力を評価する指標です。出塁率と長打率を合計した値であり、高い数値ほど優れた打者を示します。
つまり、打率はめっちゃ高いけど、四球も少ないし、単打ばかりの選手はそれほど優れていないよってこと!
ちなみに、2023年のOPSの平均は、セ・リーグが.668でパ・リーグが.664でした。
だいたいOPSが0.7を超えてくると平均以上の打者ってイメージでOK
WAR(Wins Above Replacement)
WARは、プレーヤーがチームにどれだけの価値をもたらしているかを示す総合的な指標です。打撃、守備、走塁などの要素を総合的に評価し、勝利に対する貢献度を数値化します。
例えば、WARが4.0であれば、もしその選手がいなくて他の平均的な選手が出場していた場合、チームは勝利を4つ失ったってことになるよ!
ちなみに、三冠王になったときのヤクルト村上選手のWARは10.5でした。これはけっこうやばい。
FIP(Fielding Independent Pitching)
FIPは、投手の実力を評価する指標です。与四球、与本塁打、奪三振などの要素を組み合わせて、投手がコントロールできる部分の実力を示します。
従来、勝敗や防御率で投手は評価されてましたが、投手だけのパフォーマンスを抜き出した数値になります。
勝利数や防御率って、味方の野手による影響が大きいから、単純な投手のパフォーマンスだけに焦点を当てた指標だよ!
UZR(Ultimate Zone Rating)
UZRは、守備能力を数値化するための指標であり、同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べてどれだけ失点を防いだかを表す守備の評価指標になります。
今までは失策数や見た目の派手さで守備の上手さがなんとなく決まってたけど、客観的に判断された指標だよ!
セイバーメトリクスの重要性
セイバーメトリクスは、従来の統計情報だけでは見えなかったプレーヤーやの実力を明らかにします。
例えば一昔前だと、、
今年は10勝もしました!(でも防御率は4点台です。なぜか自分が投げる試合はめっちゃ打ってくれました)
すごい!年俸1億円!
今年は打率.240でした(でも出塁率は.380あるし、OPSは.800超えてます)
うーん、クビ!w
みたいなこともあったりなかったり。。
このように、従来のデータを根本から捉えなおして、選手の実力を正確に評価し、試合を組み立てていくというのがセイバーメトリクスの基本的な考えになります。
まとめ:セイバーメトリクスが分かればもっとプロ野球が面白くなる
これを見て興味を持った方、まずは「マネーボール」という映画を見てみよう。
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