「体外受精って、いったいいくらかかってどれくらいの期間かかるんだろうか」
これから治療を始める夫婦が最初に気になるのは、たぶんお金と時間のことだと思う。
うちは2025年に人工授精を4回試みて、全部うまくいかなかった。その後、体外受精に対応したクリニックに転院して、ありがたいことに一発で妊娠できた。
この記事では、人工授精から体外受精まで、実際にかかった費用・期間・流れを全部まとめる。「東京都在住の30代共働き夫婦が、2025年に保険適用・都の助成・付加給付を使ったらどうなったか」という実録なので、同じ状況の人はぜひ読んでみてほしい。
▼体外受精の治療や費用の詳細が気になる人はこちら
人工授精と体外受精の全体スケジュール

細かい説明の前に、我々夫婦がやってきた全体の流れを先に出しておくと、
| 日数の目安 | 内容 |
|---|---|
| 開始~7か月間 | 検査+人工授精を4回(全て不成功) |
| – | 体外受精対応クリニックへ転院 |
| 転院から約2週間 | 初診 → 採卵・受精 |
| 採卵から約1週間後 | 胚凍結の結果確認 |
| 凍結確認から約7週間後 | 胚移植 |
| 移植から約10日後 | 陽性確認 |
上記のような流れで、不妊治療を開始してから10か月ほどで妊娠した。体外受精に関しては、転院してから陽性まで、約3か月弱だった。
もちろん今回は一回目の移植で陽性になったというのもあるが、実際にやってみると思った以上にテンポよく進む。
人工授精(4回)→ 体外受精に切り替え → 一発成功
まず、不妊治療で通っていたクリニックで人工授精を4回チャレンジした。ぶっちゃけいきなり体外受精でもいいと思ってたんだけど、担当医から「はじめは人工授精を検討しませんか」という話が出たからである。
たしかに人工授精は体外受精に比べてかなり費用も安い。それで妊娠すれば儲けもんだと妻と話して、まずは人工授精を3回チャレンジして、ダメなら体外受精に切り替えようと決めた。
3回目が不成功になったタイミングで、体外受精を対応してくれる病院を紹介してもらい、転院することにした。ただし、転院しても次の排卵日には間に合わなかったので、泣きの4回目に挑戦するも、あえなく撃沈。
その後、紹介してもらったクリニックに転院し、一発で成功した。もちろん、誰でも一発でうまくいくわけではないが、「早々に切り替えて良かった」というのが正直な感想だった。
体外受精のスケジュール感はこのくらい
転院後のスケジュールを、日数で整理するとこんな感じだった。
- 初診から採卵まで:約2週間
- 採卵・受精から胚凍結結果確認まで:約1週間
- 胚凍結確認から移植まで:約7週間(卵巣の腫れが引くのをまつため)
- 移植から陽性まで:約10日
初診から陽性までが、トータルで約3か月弱だ。その間、妻は週に1回は通院していた。その度に会社で半休や時間休をとる必要があったので、妻には本当に負担をかけてしまい申し訳ない。
胚凍結確認~移植前までも時間がかかるのは、採卵で卵子が多く取れて卵巣が腫れてる可能性が高く、腫れを落ち着かせる期間が必要なため。
人工授精にかかった費用
クリニックへの支払い総額は約74,000円
7か月間・4回の人工授精で、クリニックに支払った総額は夫婦合わせて74,000円ほどだった。
1回あたりの費用は検査・薬の内容で変わるが、保険適用後なので3割負担になっている。人工授精そのものの費用に加えて、毎回の診察・エコー・薬代が積み重なってこの金額だ。
助成金を引いた実質的な手出しは約28,000円
東京都の不妊治療費助成を申請したところ、5万円の助成金が下りた。ただし、書類作成費とかいう名目で3,500円を払う。(ならば初めから書類作成費用を引いた金額をくれというのは図々しいかなと思ったので言わない)
結果として、実質的な手出しは28,000円ほどになった。
助成金は申請が必要なので、通っているクリニックか区市町村の窓口に確認してほしい。申請しないと一切戻ってこないので、うっかりミスは許されない。
体外受精にかかった費用
ということで、ここからは一番重要な体外受精の費用について語る。保険適用前に体外受精で妊娠した友人が何百万円もかかったという話も聞いていたので、保険適用されるといえどもけっこうビビっていた。
クリニックへの支払い総額は21万円
結論から言うと、転院先のクリニックに支払った総額は21万円ほどだった。
採卵・受精・培養・凍結・移植の一連の費用が含まれている。保険適用なので3割負担になっており、適用前と比べるとなんと70%OFFってわけ。
「体外受精って100万円以上はかかるんじゃ」と思っていた人、それは保険適用前の話だ。2022年以降はかなり状況が変わっている。菅元総理万歳。
付加給付と助成金を使ったら手出しが12万円になった
さらにさらに、21万円の支払いから、以下の2つが後日返ってきた。
- 健康保険組合の付加給付(70,100円)
- 東京都の先進医療療費助成(21,000円)
付加給付というのは、健康保険組合が月の医療費負担を一定額(妻の場合は25,000円)で上限を設けてくれる制度だ。超えた分は後から返金される。高額療養費制度と似ているが別の制度で、組合によって上限額が異なる。
つまり、1か月の自己負担額が10万円だった場合、後から75,000円が返金され、実質負担は25,000円になる!
注意点もあって、付加給付は1か月単位で計算されるため、例えば4月が10万円、5月か2万円支払った場合、4月分の75,000円しか戻ってこない。もしできるなら1か月にまとめて支払った方がお得だ。
また、先進医療の助成金についてはちょっとややこしいんだけど、体外受精の治療すべてが保険適用される訳じゃなくて、一部の治療は先進医療といって保険対象外のものある。ただし、これについても対象の先進医療については、なんと東京都から助成金が出るんだ。
これらを合わせると、実質的な手出しは12万円ほどになった。
正直21万円でも想像よりすごい安いなと思っていた。そこからさらに9万円が戻ってきたというのは衝撃の安さだった。
▼我々が受けた先進医療や費用の詳細が気になる人はこちら
まとめ:体外受精は思ってたよりかなり安い

全体スケジュールと費用をまとめるとこんな感じ。
| 期間 | 支払い | 戻ってきた金額 | 実質手出し | |
|---|---|---|---|---|
| 人工授精(4回) | 7か月 | 約74,000円 | 約46,000円 | 約28,000円 |
| 体外受精 | 3か月弱 | 約21万円 | 約9万円 | 約12万円 |
| 合計 | 約10か月 | 約28万円 | 約13.5万円 | 約15万円 |
費用は人工授精の手出しが28,000円、体外受精の手出しが12万円で、不妊治療開始から妊娠まではトータル15万円弱に収まった。2022年の保険適用・東京都の助成・付加給付という3つが効いた結果だ。
治療を始める前は「いくらかかるかわからない」という不安が一番大きかったが、実際には「1回あたりいくら、最大何回」と数字で考えられるようになってから、気持ちが少し楽になった。
全員が同じ経過をたどるわけではないが、「費用と期間の目安」が少しでも参考になれば。




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